El Mylar

映画・音楽作品の感想とか。

映画「Shining シャイニング」を観た

ようやく観ましたキューブリックの名作。1980年。

シャイニング [Blu-ray]

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  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray

ネタバレなしあらすじ

本作はスティーブン・キングが原作の「ホラー映画」に属するが、ビックリ脅かし系ではなくて、考察し始めると奥が深かったりする。初見の方が楽しめるように、前知識のない人がどういう面持ちで見たらいいか、が伝わるように、前半はネタバレなしで書いてみる。

よくジャック・ニコルソンが斧を振り下ろして、面白い顔立ちのシェリー・デュヴァルが怯えてるシーンが登場するが、まず、この二人は夫婦役というところからかな。

小説家志望のジャック・ニコルソンは、ロッキー山脈にあるホテルの臨時管理人の面接を受ける。このホテルの周辺は雪深く、冬の間は閉鎖されるので、閉鎖されている数ヶ月の間の管理人として、ホテルに引き込もれる人材を募集していたのだった。

「小説を書くために引きこもりますよ」と立候補したジャック・ニコルソンだったが、ホテルの支配人アルマンからは「以前の管理人は家族を皆殺しにしてしまった、いわくつきのホテルだが大丈夫か?」と念を押される。そんな話は気にも止めず、妻と息子を連れてホテルに移り住む。

するとそのホテルで、家族は怪奇現象に遭遇する…。


というのが大まかなあらすじ。

以降ネタバレを書きます。

シャイニング (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

以降ネタバレ

息子のダニーには別人格がおり、予知能力も持っているようだった。ホテルに着くと、ダニーは黒人の料理長ハロランと出会う。ハロランもまた超能力を持っており、ダニーとテレパシーで会話し始める。彼が「シャイニング」と呼ぶ能力のことや、ホテルでの過ごし方をダニーに教えるのだった。ダニーは自分だけ双子の女の子を見かけるなど、すぐさまホテルの不審な様子を目の当たりにする。

かつてアルコール依存症だったジャック・ニコルソンは、小説の執筆を続けるが、次第に精神を病んでいく。昔、一度だけダニーに対して手を出してしまったことがあり、妻のウェンディはそのことを根に持っていた。

ある日、ウェンディがボイラーの点検をしていると、ジャック・ニコルソンの叫び声が聞こえてきた。ジャックは悪夢にうなされており、「夢で息子を殺した・俺は狂った」などと話す。

そこに何気ない様子で現れたダニー。よく見るとダニーの首には絞められたような跡がある。3人以外誰もいないホテルなので、ウェンディはジャックがまた暴力をふるったと考え、ジャックを責め立てた。濡れ衣だと怒るジャックは、バーカウンターに座る。するとそこにはバーテンダーがおり、ジャックは断っていた酒を飲み始める。

その頃、ダニーとテレパシーで繋がっていたハロランは、遠く離れた地でダニーの危険を感じ取っていた。ハロランは警備隊に連絡を要請する。

ダニーはウェンディに「237号室で知らない女性に首を絞められた」と話す。それを聞いたウェンディはジャックに頼み、237号室を見てもらう。

ジャックが237号室に入ると、そこには全裸の美女がいた。彼女と抱き合い鏡を見ると、彼女は腐りかけの老婆に変わり、ジャックは慌てて逃げ帰る。再びバーカウンターに向かうと、そこではパーティが開かれていた。ジャックはかつてホテルで家族を殺した「グレーディ」という人物と出会う。

異常事態を感じたウェンディはホテルから脱出することを決意する。変わってしまったジャックに恐怖心を覚え、バット片手に書斎へ向かうと、ジャックが書いていた原稿には「ジャックは今に気が狂う」という文章だけが延々と書かれていた。

ダニーとともに部屋に逃げ帰ったウェンディ。グレーディの幻覚が強まり、「妻子をしつけなければならない」と考えたジャックは、ドアを斧で破壊し、中に入ってきた。

そこにようやくハロラン本人が駆けつけるが、それを察知したジャックはハロランを一撃、ハロランは死んでしまう。

ダニーは雪が積もった庭の迷路に逃げ込むが、ジャックは足跡を辿って追いかけてくる。ダニーは雪上の足跡を偽装して逃げ延び、ウェンディと合流してクルマで逃げ出した。

一晩中ダニーを探していたジャックは、迷路の中で凍死していたのだった。

ホテルの中に飾られた写真が映される。1921年のアメリカ独立記念日に行われたパーティの写真には、ジャック・ニコルソンそっくりの人物が写り込んでいるのだった。

ナニコレ?

…というワケで、一言でまとめると、

孤立したホテルで精神を病んだジャック・ニコルソンが妻子を殺そうとするが、妻子は逃げ延びジャック・ニコルソンは凍死する

という映画だったワケだが、スティーブン・キングお得意の意味不明シーンが多い (原作とはストーリーがだいぶ違っているようだが、それはおいといて)。

ダニーの二重人格や超能力は何なのか。鏡に映る景色が異なっている画面が複数存在するのはどういうことか。ラストに映る1921年の写真にジャックが写り込んでいるのはどういう意味なのか。

色んな考察があるが、元は意味不明でおなじみのスティーブン・キングなので、これといった正解もないんだろうけど。

鏡に映る世界は何らかのアナザーワールドで、超能力を持つダニーは鏡の向こうの別人格と喋れたりする、と。「REDRUM (赤いラム酒)」の「R」を鏡文字に書くことで、鏡に映った文字列が「MURDER (殺人)」になっていることにウェンディが気付くのも、「あちら側の世界」と繋がりかけた瞬間と思われる。

ジャックは「このホテルを知っている気がする」と語ったりすることから、輪廻転生も示唆される。ジャックが出会う「グレイディ」は、支配人のアルマンが説明していた「グレイディ」とは名前が若干異なっていたりすることから、グレイディはジャックの前世なのでは、と。

数回見て色んな考察ができるので、興味がある方はぜひ。

そうそう、冒頭の空撮の映像は、「ブレードランナー」の劇場公開版で流用されている (シャイニングの中で使わなかった部分のテイクが流用されている)。それだけ。w

映画「Eraser イレイザー」を見た

1996年。アーノルド・シュワルツェネッガー主演。

証人保護プログラムのエージェントであるシュワは、証人を狙う連中を抹殺し、証人の死を偽装することで保護するなど、華麗な腕さばきを見せていた。

ある日シュワは、軍事企業の陰謀を掴んだヴァネッサ・ウィリアムスを保護する。その陰謀の首謀者は国防次官で、さらにシュワの先輩である連邦保安官のロバートらもグルであった。組織の身内を頼れないシュワは、かつてシュワが救った証人の一人であるロバート・パストレリに協力を要請し、ヴァネッサと3人だけで、陰謀の証拠が記録されたディスクを追いかける。

ディスクの内容を解読すると、奴らはロシアのマフィアと武器を密売していることが発覚。追手と銃撃戦になるが、シュワから連絡を受けていた本部長のコバキヨジェームズ・コバーンが駆けつけ、ロバートらは逮捕される。

ロバートや国防次官らは起訴されるが、裁判は有罪に持ち込むのが難しい状況であった。彼らが裁判所を出ると、証人のヴァネッサやシュワたちが乗り込んだクルマが爆発。証人が消えたことで連中は喜ぶが、話を聞くと誰も爆破を計画・指示していなかったことが分かる。

では誰がヴァネッサを暗殺したのか…?

疑問が浮かんだ直後、彼らが乗るクルマは踏切の真ん中で急停車する。ドアにはロックが掛けられ、運転手になりすましていたロバート・パストレリはそそくさと退散する。

シュワは動転する連中に電話をかけ、「お前たちは消去された」と告げる。クルマに列車が衝突し、彼らは死亡。

シュワはヴァネッサが待つクルマに戻る。「3人はどうしたの?」と聞くヴァネッサに、シュワは

「見送ってきたよ」

と言い、クルマを走らせるのだった。


  • レイルガン
  • パラシュートなしで飛行機から飛び降りるスタント
  • CG のワニ

が楽しめる一品。


eraser-crocs

「カバンにしてやるぞ」

(ワニ誘い出しておいて射殺って酷いよね…)

フリーフォールのスタントシーンで、明らかにシュワではないスタントマンの顔が映る。幼い頃にコレを見て、「あぁ、俳優のように表に名前が出ないけど、こうして裏方で頑張っている人もいるんだなぁ」と、なんだか愛おしい気持ちになったのを覚えている。


Eraser SMP

「ゲットスマート」や「クリフハンガー」のスタントシーンを担当したノーマン・ケント・プロダクションが携わっている模様。シュワ役はいつものピーター・ケントさんかしら。

シュワちゃん全盛期の一作だが、「ラスト・アクション・ヒーロー」や「トゥルーライズ」などと比べると、今ひとつシュワの魅力が表現できていない感が。そこまで荒唐無稽な最強キャラにも振り切れていない感じ。でも好きな映画。w

イレイザー(吹替版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

イレイザー (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
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映画「Ray レイ」を観た

2004年。ジェイミー・フォックスがレイ・チャールズを演じた伝記映画。

1930年、アメリカのジョージア州で生まれたレイ。7歳の時に弟を溺死させてしまい、その数カ月後に緑内障で視力を失う。それでも強い母に厳しく育てられ、近所のオジサンからピアノを習い始める。

17歳になったレイは、シアトルの酒場で流行りの曲を演奏し生活していた。いっときはトリオバンドで売れるが、悪徳マネージャと決別しソロデビュー。本来宗教的な賛美歌である「ゴスペル」を R&B と融合するなど、チャレンジングな音楽を生み出し、賛否両論の中で大ヒットする。

その頃に結婚もするが、人気とともに浮気やドラッグもエスカレートする。ジョージア州では黒人差別により公演をキャンセルするなど、母の教えに沿って善き人間でありたいと思う一方、弟を失ったトラウマをごまかすためのドラッグを止められず、レイの生活は次第に狂っていく。

1965年。いよいよ耐えかねた妻の説得により、レイは更生施設に入る。禁断症状による妄想の中で亡き母や弟に再会すると、トラウマを克服する。

1979年、ジョージア州はかつて公演をキャンセルしたレイに対し、永久追放を取り消し謝罪。レイが作った「我が心のジョージア」を州歌に制定するのだった。

それからさらに20年以上、レイの歌は世界中に愛され、2004年、レイはその生涯を閉じるのだった。


やはりジェイミー・フォックスの演技は素晴らしい。製作中はレイ・チャールズ本人も存命だったらしく、演技指導もされていたらしいが、生き写しのようである。

自分の不注意から弟を溺死させてしまったというトラウマに苛まれていたようで、失明したレイが見ていたであろう「イメージ」を、上手く映画の中で描写していたと思う。

毎度スティービー・ワンダーと軽く間違えるが、この映画でレイ・チャールズを覚えたので、これからは大丈夫なはず (何が?w)。

Ray / レイ (字幕版)

Ray / レイ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video