El Mylar

映画・音楽作品の感想とか。

ミニマリストになりたくなってきた

前回の記事に書いた「ミニマリズム 本当に大切なもの」を観て以来、ミニマリズムというものに興味が湧いてきた。

neos21.hateblo.jp

僕はかなり幼い頃から、手持ちは少なく、できるだけ手ブラで過ごしたい性だったので、ミニマリストのシンプルな生活は心地よさそうだなぁと思う。

しかし同時に、僕は元来神経質で心配性で、同じものは最低2つ用意しておかないと心配だったりする。最近は「最悪近くのコンビニで買えばなんとかなる」と思えるようになったので、ある程度モノを減らせているが、酷いときは折りたたみ傘を2つ持ち歩いたりしていた。

また、自分にはその時々でコレクション癖があるので、小さい頃はポケモンカード、大学時代はギターとエフェクターなどを集めまくっていて、家の中はそれなりに物がある。

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↑ 収集癖の例 (全部ギターエフェクター・直列繋ぎ)

そんなワケで、手持ちは減らしたいのに「あれも要るかも」「万が一に備えて…」などといって色々携帯しようとしてしまい、家の中も買うだけ買って使わなくなったモノが比較的多い。

その矢先に先述の「ミニマリズム」を観たので、ここはひとつ断捨離や、と奮起し始めた次第。


しかし、自分みたいな「スペアがないと心配な人」がミニマリストとして生きるのって、どうしたらいいんだろうか。モノを持たないことで迷いも少なくなり、思考もシンプルに保てる面は分かるのだが、モノを減らすために集約させた「多機能財布」を万が一なくしたらどうするんだろう?とか、カバンを1つにしてそれが出先で壊れたら翌日使えないしどうしたら?とか心配になる。その時その時で書い直せばいいのかもしれないが、「もしこんなことが起こったら…」という不安を常に抱えながら生活することになりそうで、そこをうまく解決したい。

収集癖に関しては、最近はだいぶ落ち着いてきたので新たに集めることはないが、自分の中でキレイに集めきったモノたちを手放すのが惜しい。かといってそれらを毎日眺めていたり使っていたりするワケではないので、こういう所有欲に縛られた考え方は良くないよなぁと思っているのだが、なんだか…。

ココらへん、考え方と、収納的な意味でのまとめ方にかかってくると思うので、世のミニマリストたちから思想やノウハウを集めて、自分なりにまとまった生活にしたいなと思う。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

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手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法

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Netflix で「ミニマリズム 本当に大切なもの」を観た

2016年のドキュメンタリー映画。「ミニマリズム 本当に大切なもの」を観た。

物質的な豊かさばかり追い求め、「モノを沢山買うことが良いことだ」という風潮に流されて生活していたジョシュアとライアンは、ミニマリズムという考え方に出会い、そのメッセージを広めつつより良い暮らしを考えていくドキュメンタリー。

「Everything That Remains」という著書を発表し、そのプロモーションのためにアメリカ中を凱旋するジョシュアとライアンに密着しながら、他のミニマリストの体験談も紹介していくスタイルだ。

彼らのプロモーションはなかなか苦戦していて、講演を開いても観客が全然来なかったり、テレビに出演しても冷やかしみたいな反応しかもらえず。ラスベガスで開いたイベントでは、観客のおじさんに「そのミニマリストってのは、修道士みたいな生活になるってことかい?そんなことしても、逆に世の中に食いつぶされるだけじゃないのか?」と突っ込まれたりする。しかしジョシュアは「消費そのものは悪いことじゃない。極端な消費が良くないんだ」と答え、そのおじさんとハグをする。

彼らは自分たちのメッセージがなかなか今の世間に伝わりにくいことを理解している。かつては自分たち自身がそうであったように、「物質的な豊かさこそが幸せだ」という観念は、そう簡単に振り払えるものではない。それでも彼らはコツコツと自分たちのメッセージを伝え続けている。


ミニマリストたちの話の中で、いくつか面白い取り組みがみられた。

  • 3ヶ月間を33アイテムの衣料品で生活する「プロジェクト 333」
  • あえて小さな家に住む「タイニーハウス」

などだ。

「プロジェクト 333」は、特に女性のミニマリストたちの間で流行ったようで、「自分の33アイテム」をチョイスして、それだけを着て3ヶ月過ごしてみる、という取り組みだった。このルールにより、衣料品を減らしながらも、ゲーム感覚でコーディネートを楽しめるのが良いようだ。

「タイニーハウス」と呼ばれる小さな家を選ぶことも同様だ。アメリカは日本以上に「広い持ち家」に憧れがあるようだが、小さな家に住み、その家の広さに合わせた所持品に留めることで、自分が本当に大切にしたいものを意識できるようになるそうだ。


真似するには少々難しい、極端なミニマリストも登場した。特定の家を持たず、大きめのカバンに入るだけの荷物で生活している、実質ホームレスなミニマリストだ。皆で彼を真似することで幸せになれるかというとそうでもないだろうけど、じゃあ「皆で物質的な豊かさを求めたら幸せになったか?」というと、そうでもない。

どんな生活スタイルにせよ、マスメディアの宣伝広告に乗って、無意識的に生活しては幸せになれない。ミニマリズムは、自分の持ち物を絶えず監視・制限していくことで、意識的な生活を手に入れるというアプローチといえるのだ。

それぞれの身の丈にあった生活スタイルがあっていいんだ。

この単純な事実を改めて気付かせてくれる、おもしろいドキュメンタリーだった。