El Mylar

映画・音楽作品の感想とか。

映画「Mr. Nobody ミスター・ノーバディ」を観た

2009年の映画。フランス、ドイツ、カナダ、ベルギーの合作。

舞台は2092年の未来。人類は科学技術によって不死の力を得ていたが、主人公のジャレッド・レトは、そんな人類の中で最後の「死を迎える人間」として世界中から注目されていた。

118歳の彼は死を目前にして、自分の過去を振り返る。9歳の頃、親が離婚して父についていった、いや、母についていった?近所に住む女の子、ジーンと、いや、エリースと、いや、アンナと、恋仲になったり、ならなかったり。

…彼が語る人生は、あらゆる瞬間で分岐し、「あんな人生だったかも」「こんな人生だったかも」と次々に語られる。

「結局どの人生が本当に歩んだ人生だったのですか?」

取材に来ていた記者が尋ねるも、彼はついに亡くなってしまう。

彼はどれかの選択肢を取ったのかもしれないし、どの選択肢も取らなかったのかもしれない…。


…とまぁこんな映画。あらすじをこれ以上書くのは難しいくらい、本当に様々なパターンのシーンが描かれている。

見事なのは、これだけ色々な場面が脈絡なく繋がっているように見えるのに、それぞれのシーンはちゃんと前後関係が読み取れて、「何がなんだか分からない」とはならないところ。登場人物の服装や、小物、背景に至るまで、緻密に計算されているから、複雑な分岐も混乱せずに観られるのだろう。

どの選択肢が「正解」、というモノはないと思うのだが、主人公的には「アンナ」と結ばれることを一番望んでいたのかな、と思われる。実際に結ばれたのかは明らかにはされないが、なんともいえないカタルシスを得られる映画だった。

ミスター・ノーバディ [DVD]

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「ルパン三世ヘミングウェイ・ペーパーの謎」を観た

1990年。「ルパン三世」のテレビスペシャルシリーズ第2弾。

小説家ヘミングウェイが書き残した未完成の原稿「ヘミングウェイ・ペーパー」にはお宝の在り処が記されており、それを巡る戦いが描かれる。財宝の正体は洞窟の奥底に眠る大量のウランだった、というオチ。

止め絵や画面分割を多用する出崎統監督の得意技が光る。

ルパン三世 : ヘミングウェイ・ペーパーの謎 ― オリジナル・サウンドトラック

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映画「Gladiator グラディエーター」を観た

2000年の映画。リドリー・スコット監督。

帝政ローマ帝国時代。ローマ軍将軍のラッセル・クロウは、皇帝アウレリウスに一目置かれており、「跡継ぎよろしくね」と言われていた。しかし息子の皇太子コモドゥスはそれをよく思わない。父に認められない悲しみと怒りから、コモドゥスは父アウレリウスを殺し、皇帝の座を勝ち取る。そしてラッセル・クロウの妻子を殺してしまう。自身も近衛兵に襲われるが、なんとか逃げ出したラッセル・クロウは、絞首刑に処せられていた妻子を見て泣き崩れ、意識を失う。

目が覚めたラッセル・クロウは、いつの間にか商人に捕らえられ、奴隷市場で売られていた。そこで剣闘士 = グラディエーターを抱えるオリヴァー・リードに買われ、剣闘士として闘技場に送り込まれることになる。

次第に剣闘士として人気を博すようになったラッセル・クロウは、コモドゥスが開催するコロッセウムでの剣闘技大会に出る。そこでラッセル・クロウは正体を明かし、コモドゥスに対して復讐を宣言する。

市民の味方を得ていたラッセル・クロウをその場では処刑できなかったコモドゥス。そこで彼は、闘技場での一騎打ちを企てる。しかし試合の直前、コモドゥスはラッセル・クロウの脇腹にナイフを刺し、傷を与えた状態で出場させる。それでも乱闘の末、ラッセル・クロウがコモドゥスをぶっ殺し、その後彼自身も倒れる。民衆はコモドゥスを放置し、ラッセル・クロウの遺体を掲げて去って行った。


見たい見たいと思っていて、ようやく見られた作品。劇中の「ミス」も多く知られる作品だが、それもみな CG で誤魔化そうとしない、実写撮影へのこだわりによるものと感じた。

ローマの街並みなどには CG 処理が施されているが、コロッセウムの土台部分は実際に作り上げたりしている。また、騎士団を抱えるプロキシモ役のオリヴァー・リードが撮影中に亡くなったため、終盤の彼の出演シーンは CG でうまく構成されている。


CGI Proximo in Gladiator (2000)

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