El Mylar

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「スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイ」を観た

スター・ウォーズ/最後のジェダイ  オリジナル・サウンドトラック

スター・ウォーズ/最後のジェダイ オリジナル・サウンドトラック

アート・オブ・スター・ウォーズ/最後のジェダイ

アート・オブ・スター・ウォーズ/最後のジェダイ

  • 作者: フィル・スゾタック,ライアン・ジョンソン,秋友克也
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2017/12/15
  • メディア: 大型本
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2017年12月17日 (日)、スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイを観てきた。

以下、ネタバレアリで感想を書く。

エピソード7までのあらすじ

まともなあらすじ紹介は既に各所に上がっていると思うので、ココでは自分が理解している浅いスター・ウォーズ知識でエピソード1からおさらいしてみようと思う。

EP.1〜3 で、アナキン・スカイウォーカーという青年がダースベイダーになるに至る顛末を描いている。こまけーこたぁいい。

EP.4〜6 で、父を知らぬルーク・スカイウォーカーが、レイア姫の助けを聞いて救出の旅に出る。道中、チューバッカという怪物と仲の良いインディ・ジョーンズ博士もといハン・ソロと出会う。

当初ルークは、レイア姫に運命的なモノを感じて片思いしかけていたが、ある時生き別れた兄妹だと判明。一方レイア姫とハン・ソロは恋仲になる。

敵のボスはダースベイダーとかいう輩で、そいつは闇タイプのスキルが高いので、コチラも光タイプのスキルを磨こうってことで、ルークは、光タイプのさいつよな人、「ジェダイ」になるために依田さんに弟子入りする。

修行を積んで強くなったルークは、ダースベイダーと一騎打ちに相成るが、父を知らなかったルークにダースベイダーが「ワイがパッパやで〜」と暴露、ショックを受けつつもパッパをぶっ倒してめでたし、となる。


EP.7 は、そんな EP.6 のめでたしから30年後が舞台。

ダースベイダー率いる悪の帝国軍は崩壊したが、代わりにその意思を継いだファースト・オーダーというおんなじような連中が悪の実権を握っていた。ボスはカイロ・レンというダースベイダーのパチモンみたいな輩だった。そいつの下で初めて戦場を経験し、ビビって逃げ出した黒人青年のフィンは、親を知らぬレイという少女と出会う。

フィンに巻き込まれてレイはなんやかんやで年老いたハン・ソロと出会い、光タイプのフォースが使えることに気付き、年老いたレイア率いる反乱軍の希望の星になってしまい、ファースト・オーダーをぶっ倒す仲間に入れさせられる。

実はカイロ・レンはレイアとハン・ソロの息子ベン・ソロで、ルークの元でジェダイになるための修行をさせていたが、非行に走ってしまい離れ離れになっていた。レイの力を借りてファースト・オーダーをぶっ潰す傍ら、ハン・ソロは息子を救いに行こうとする。

が、ファースト・オーダーの組長から「親父を自分で殺してこそ一人前の悪人ってもんよぉ」とハッパをかけられていたカイロ・レンは、迷いながらも自らの手でパッパをブチ殺してしまう。ハリソン・フォードの出番ココマデ。

結局相打ちみたいな感じで戦いは終わり、「これ以上はレイア軍ももたねえし、どっか行っちゃってるルーク連れ戻して助けてもらうべな」ってなことで、レイがルークを探しに行く。


…雑に説明してこんな感じ。正確さとか皆無なのでお許しを…。

エピソード8のあらすじ

続いてエピソード8の内容。

ルークは孤島で隠居生活をしていた。カイロ・レンが凶暴になり、父であるハン・ソロを殺したとレイが伝えると、ルークはますます隠キャの成りを強める。

「助けてくんねーならせめて強い戦士ジェダイになる方法おしえてくんろー」とレイが迫るも、それも無視。気持ち悪い生物の乳から出る緑色のミルクを飲んでニヤついたりして、かつての英雄の姿はそこになかった。

無視し続けてもつきまとうレイにとうとう観念し、ルークはフォースを操る修行を付けつつ、カイロ・レンが非行に走った経緯を語った。というのも、闇の力が日に日に強くなっていくベンを見て、ルークは夜な夜な彼を殺そうとしたが、逆に反撃され、逃げ出していったというのだ。彼の両親であるレイアとハン・ソロに会わせる顔もなく、ルークは引きこもることにしたとのこと。

そうこうしているとレイのフォースのスキルも高まってきて、カイロ・レンとテレパシーでチャットできるようになる。「ルークおじさん後悔してるぜー戻ってきなよー」「それよりレイちゃん強いからワイの仲間になるべな」などと談笑する日々。

ところでレイア率いる反乱軍の戦艦は、ファースト・オーダーの巨大な船に追われて大変なことになっていた。船に攻撃を食らい、レイアは宇宙空間に放り出されて一瞬死ぬが、すぐにフォースの力で自己蘇生して船に戻るというパワープレイをキメる。

さすがにフォースの描写もインフレしてきたぜってことで、パンピーのフィンが、道中で仲良くなった天童よしみ a.k.a. ローズとともに、ファースト・オーダーの船から逃げ切るための作戦に必要なメンツを探しに出掛ける。この道中はカジノ・ロワイヤルからのファンタスティック・ビーストみたいな感じになったりするけど別に大したことないので割愛。

色々あったが、反乱軍は母艦から小さな船に分乗して逃げ、母艦をおとりにすることにした。途中までは敵の目をうまく騙していたが、すぐに見つかり、分乗していた小さな船をバンバン撃墜されてしまう。こりゃたまんねえぜってことで母艦に残っていたレイアの旧友っぽいジュラシックパークに出ていたオバサンが敵の戦艦に KAMIKAZE して難を逃れる。

なんとかボリビアのウユニ塩湖に到着した一行は、ターミネーター3のラストよろしく古めかしい基地に籠城するが、逃げ場もなく勝ち目なし。

するとそこにルークが表れ、「俺が気を引いてる間に逃げるべー」と言い残し、一人戦場に向かう。

当然敵の戦車にバンバン撃たれるルークだが、かすり傷一つなく生きている。コイツはふざけてるぜとカイロ・レンが一騎打ちを挑むが、全ての攻撃がルークの体をすり抜けていった。

実はルークは元いた孤島から、麻原彰晃より受け継いだ座禅ジャンプを駆使して生霊を戦地に送っていたのだ。要するにホログラムだったワケで、仲間の逃亡の尺稼ぎだと気付いたカイロ・レンはめっちゃ怒る。ルークは過労死した。

レイは基地の裏口から仲間を救出して、とりあえずめでたしめでたし。

…色々はしょりすぎた。

気になったこと

こんなあらすじを書いちゃう程度の、ニワカもニワカ、どっちが「反乱軍」で「帝国軍」なのか、用語すらまともに覚えていない輩だが、本作を映画として観た時に気になったことを書き連ねてみる。

  • 宇宙空間で「爆弾の投下」ってなんや。
  • 各所で「アジアンブス」だの「クリーチャー」だの酷評されている天童よしみが不快。
    • 恐らく色んな人種を出さないといけない昨今の映画事情とか、ルーカスフィルムがディズニー傘下になった影響とか色々あるのだろうけど、ブスがでしゃばって画面が綺麗じゃなかった。
    • 捨て身でフィンを助けに行くシーンで何故かいきなりフィンにキスして、フィンも突然のことで呆然とするシーン、本当に嫌悪感が…。
  • 「フォース」とやらのインフレがスゴイ。
    これまでは手を差し出すとライトセイバーを引き寄せられる程度だったけど、今作は
    • フォースの力でチャットできる
    • 宇宙空間に放り出されても自己蘇生して戻れる
    • 遠隔地に自分の生き霊を送れる
  • …と、なんかドラゴンボールより無茶苦茶な状態。ご都合主義になりかねない…。
  • 主人公レイがスカイウォーカー一族と関係なかったのにフォースがめっちゃ使えるという設定。
    • これまでは「種族値と個体値が高いとフォース使えるやで〜」ってことでスカイウォーカー家の専売特許だったフォースが、エピソード7からはポッと出のレイがバリバリ使えてしまう。
    • この「誰でもヒーローになれる!」みたいな感じがなんというかディズニーっぽいつーか。凡人がクッソ努力したって描写もなく、最初からポテンシャル高いから、なんか説得力がない。
  • 「ハイパードライブ」という高速ワープを利用して、敵の戦艦に捨て身の体当たりをするシーン、実は「ハイパードライブ」の設定に合っていないらしい。
    • 元々のハイパードライブは、画面描写としては光速移動しているような描写だが、設定上はワープ先の座標へ点で移動するようなイメージらしい。だから「光の速さで敵の戦艦を貫いた」はおかしいようだ。
    • というかこの捨て身ができるなら過去の作品でもやれよと。
  • EP. 4〜6 であんなに勇敢だったルークが、いくら非行の気があるからって甥っ子の寝込みを襲おうとするだろうか?
    • 過去作品から繋げて考えると、なんかルークの性格への説得力がない気がした。
  • でしゃばりの C-3PO が、ルークの登場時静かにしてたのが違和感。
    • それでなくてもアクバー提督がサクッと死んで、紫頭の人間のオバサンが突然トップに立ったりして、何かスターウォーズが「人間だけのストーリー」になってんじゃないか?と思った。
    • ロボットが奴隷扱いで、クリーチャーも共生しているという世界観から、闇雲に「人間みんな平等に!」という方針に切り替えたらああなっちゃったのかな?

ネット上の評判を見ても賛否両論というか、批判が多い感じ。

あえて批判されるような作品にした?

これまでの様々な設定を白紙に戻すかのような描写が多かった今作は、今後の「スター・ウォーズ」シリーズの路線変更のためにあえてそうしたのかもしれない。

ルーカスフィルムがディズニーの傘下になり、ディズニーはこれから無限にスタウオシリーズを作りたいだろう。そうするとスカイウォーカー家の中に閉じた「スターウォーズ物語」ではなく、もっと広く色々なエピソードが作れるように基盤を拡大したいのかもしれない。

そう思うと、「誰もがフォースを使える可能性がある」とか、「フォースであんなことまでできちゃう」とかっていうのは今後の可能性を広めるための前座で、今後本当にドラゴンボールばりに話を展開していくのが狙いなのかなと思う。 実際、当初のジョージ・ルーカス監督の構想だった9部作を超えて、10〜12・13作目までの予定が浮上しているらしい。

これまでの作品のファンからすれば世界観の崩壊になるかもしれないが、長期的に見てライトなファンを増やしていくには、こういう路線変更も仕方ないのかなぁと思った。

あと数作出揃ってから再評価したい作品

というワケで本作は、過去作品からの流れだけ見ると、色々とインフレしていてディズニーのテコ入れ感が強く、これまでのスター・ウォーズらしくないところが多分に見られた。

しかし、いつか次回作以降、数作品出揃ってから通しで本作を見返せたら、また評価が変わりそうである。