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El Mylar

映画・音楽作品の感想とか。

思ったけど口に出さなかったことを言語化してネットに公開して検索できるようにしていきたい

ググられない情報

雨が降り始めた時の何かアスファルトから上がってくる香りイイよね~、とか、
ヒゲって抜いても抜いても生えてくるくせに、生え始める瞬間って見てたことがないな~、とか、
自分の親戚は実はこんなことをやった人なんだ~、とか、
この曲の2分46秒の所で転調するこのコード進行超気持ち良くて好きなんだよ~、とか、
鼻ほじってもほじってもムズムズするものが取れなくてフンー!ってしたりするよね、とか、
古くなった VHS を再生した時に画面上下の端の所がちょっとウニュってズレてることあるよね、とか、
今もう 8cm CD なんて売ってないのに CD ドライブには未だにこの溝開いてるよね~、とか、
ハムスターって一度止まってメッチャ鼻ヒクヒクさせてからまた動くよね、とか、
子供の頃金曜ロードショー見ながらうたた寝しちゃってラストを観てないあの洋画なんていう名前だろう、とか、
うちの親父って全然はぐれてないのに勝手に俺のこと見失って「あれ?どこだ?」ってよくなってたなー、とか、
自分の記憶には旅行で一度だけレンタカー借りた記憶があるんだけど家族にはその記憶ないんだよなー、とか、
電車のドアの足元のところに小さな穴が開いてた気がするけど最近はどうなってるんだろう、とか、
祖父母の家にあったタコ足配線の端っこ、プラスチックが割れてたなー、とか、
元カノにガムちょうだいって言ったら元カノが噛んでたガム口移しでよこされたことあったなー、とか、
中学の時俺んちにゲームだけしにきて何も言わず帰ったアイツどうしてるかな、とか。

その瞬間に思ったり、ふと考えたことがあったり、
でもそれを発言したり文字にしたことはなくて、
もちろん今そんなことをインターネットで検索したって出てきやしないこと。

この情報化社会と言われている今でも、ググっても出てこない、
まだ誰も発信していないことっていっぱいある。

家のそばのアリの巣のところに、小さい赤い虫がいたなー、
しらすにまぎれてる小さなカニの子供みたいな感じだった気がするなー、と思って、
「小さい赤い虫」とググると、どうやら「タカラダニ」というダニの一種だということは分かった。
でも、「ぼくの家のそばのアリの巣のところにタカラダニがいた」という情報は、
ぼくが発言しない限り、誰も知らないまま消えていってしまう情報だ。

Archive.org というサイトがあって、世界中の色んなサイトのアーカイブが残ってたりはする。
Google Earth で、何年か前の衛星写真を見られたりもする。
でも、今の時点でそうした形に残らない情報だったり、
もっと感覚的なものだったり、というのは、今生きている人が積極的に残そうとしない限り、残らない。

上に書いた「この曲の2分46秒の所で転調するこのコード進行超気持ち良くて好きなんだよ~」
みたいなことは、実は SoundCloud で近いことが実現されてる。
曲の特定の箇所を指定して、そこにコメントが残せる。
ニコニコ動画のコメントも、書き込んだ瞬間の秒数が残るわけだから近いものがあるだろう。

でも、もっと色んなことを残して、インターネットで検索できるようにしたい。
「そんな情報誰も求めてないだろ」とは思うんだけど、
Justin Kemp の Adding To The Internet というページを見て、
「自分が世界に発信しなかったら自分の死と共に消え去る情報もあるんじゃないか」と思って、
どんなにくだらないことでも、できるだけ残してみたい、と思うようになった。

分かってもらえるかなぁこの感覚的な部分。
別にそれが誰かにとって有用だとか自分にとって有益だってことではないのよね。
でも Twitter のログとか見てると自分が垂れ流して忘れてた脳味噌の一部とかたまにあるじゃん。
ああいう感じで、自分の脳味噌をインターネットに漬けてみたいっていうかさ、あーうまく言えん。

でもこの「上手く言えん」ってことをなるべく言おうとしたい。
そんでいつか「祖父母の家にあったタコ足配線の端っこ、プラスチックが割れてたなー」って文章を見た誰かが何か共感して、
「そういやうちのいとこの家のタコ足配線は右から2個目に黒く焦げた跡があったなー」
なんてことを発信してくれたら楽しい気がする。ぼくもきっとその情報は見ないんだろうけど。

Twitter、Instagram あたりがあれば、リアルタイムに起きたことを記録していくことは何とかできてる。
でも、もっとだ。もっと感覚的なもの、自分の脳内にしかないものをいっぱい書きたい。
見て欲しいわけでもないし、自分が見返すわけでもないんだけど、そういうゴミをインターネットに残したい。

とか漠然と考えてた。