El Mylar

映画・音楽作品の感想とか。

映画「Divergent ダイバージェント」3部作を観た

Divergent ダイバージェントという3部作の映画を観た。

  1. 2014年:Divergent ダイバージェント
  2. 2015年:Divergent Series Insurgent ダイバージェント Neo
  3. 2016年:Divergent Series Allegiant ダイバージェント Final

思春期の少女の葛藤と成長を、近未来 SF なシカゴを舞台に描いた作品。

1. 2014年:Divergent ダイバージェント

第1作では、そのシカゴの舞台設定が説明される。大きな戦争のあと、生き残った人類はシカゴに集まった。人々は争いを避けるために、人類を以下の5種類の派閥に分けた。

  • 無欲
  • 平和
  • 高潔
  • 博学
  • 勇敢

主人公の少女ベアトリス (シェイリーン・ウッドリー) は「無欲」の派閥に属する家族の生まれで、兄ケイレブ (「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴート) とともに育った。両親にも愛されていたが、ベアトリスは自分の派閥や体制に不満を抱いていた。

子供たちは大人になる時に、生まれとは異なる派閥に転向することもでき、事前に適切な派閥を知るための適性検査を受けられる。しかし、適性検査を受けたベアトリスは、複数の派閥に適正があり、どれにも適さない、ダイバージェント = 異端者という診断を下される。検査を行った監督は「異端者は極めてまれな存在。異端者であることが世に知れたら殺される」と忠告し、彼女を送り出す。

そして派閥決定のイベント。兄ケイレブは「博学」に転向し、ベアトリスは迷った結果「勇敢」に転向することを決める。

「勇敢」の派閥は警察的な役割を担う派閥なので、ベアトリスら新入生たちは特訓を受けることになる。そこでベアトリスはトビアス・フォー (テオ・ジェームズ) という教官と出会い、訓練を通じて惹かれ合っていく。フォーもまた「異端者」だったが、それを隠して生きていたのだった。

過酷な訓練になんとか合格したベアトリス。合格した新入生たちは「所在を追跡するためのモノ」と称して注射を受ける。すると彼らは何者かの操り人形になってしまった。注射をされたものの、異端者であったために効果がなかったベアトリスは、ひとり異変に気付く。

メンバを操り人形にした注射を持ち込んだのは、「博学」のリーダー、ジャニーン (ケイト・ウィンスレット) だった。ジャニーンは政権を掌握するために「勇敢」を利用し、「無欲」の集団を襲わせていたのだった。

異変に気付いたベアトリスは、フォーを見つける。フォーも異端者だったため、注射の効果がなく、ベアトリスとともに反乱を開始する。そこにベアトリスの母も登場。ベアトリスの母は実は「勇敢」の生まれだったので、戦闘術も覚えていて、ベアトリスとともに銃撃戦を切り抜ける。しかしすんでのところで銃弾に倒れてしまう。また、「勇敢」の訓練をともにくぐり抜けてきた仲間の新入生も、操り人形にされていてベアトリスに攻撃してきたため、やむなく仲間を撃ち殺し、ベアトリスは罪悪感にかられる。

リーダー、ジャニーンの陰謀を知り「博学」を抜けてきた兄ケイレブと、父と合流したベアトリスは、3人で「博学」の本部に乗り込む。途中、父も銃弾に倒れてしまい、両親を失ってしまうが、ジャニーンに洗脳注射をブチ込み、「勇敢」たちを操るのを中止させた。

ベアトリス = トリスは、フォーや仲間とともに派閥体制を抜け出し、次の土地を目指すことにした。

2. 2015年:Divergent Series Insurgent ダイバージェント Neo

派閥体制を打ち破る反乱を起こすべく、仲間集めをしていたトリスとフォー一行。彼らは「平和」のコミュニティに潜伏させてもらっていた。

ジャニーンら「勇敢」のメンバは「無欲」のコミュニティの乗っ取りを再開し、トリスの母が隠し持っていた「箱」を見つける。その箱は「異端者」しか開けられない仕組みになっていたが、並の異端者では箱を開けられず、「異端者狩り」が始まった。

トリスとフォーは「異端者狩り」の手から逃れるため電車に飛び乗るが、そこには5つのどの派閥にも属さない「無派閥」のメンバが乗っていた。そして彼ら「無派閥」のアジトに連れて行かれ、そこでフォーの母親イブリンと出会う。イブリンはフォーと手を組み反乱を起こそうとしたが、母への恨みがあるフォーは応じなかった。

異端者であるトリスに目を付けた「勇敢」たちは、トリスに出頭するよう脅しをかける。仲間の命を守るため出頭したトリスは装置に繋がれ、箱を開けるための VR ゲームをやらされる

無事5つの関門を突破して VR ゲームをクリアすると、箱が開き、祖先が残したメッセージ動画が再生され始めた。それによると、

  • シカゴの街以外にも生き残りはいて、
  • シカゴの派閥体制は平和維持のための実験だった。
  • 異端者は実は人類を導く「救世主」的存在であり、
  • 「シカゴの外」にいる仲間たちはそのような「救世主」の登場を待っていた

というのだ。

そのメッセージは街中に配信され、人々はシカゴを囲うフェンスの外側へと向かい始めた…。

2016年:Divergent Series Allegiant ダイバージェント Final

シカゴの外側に他の人類が居ることが分かった人々は、シカゴを囲うフェンスを乗り越えようとし始めるが、無派閥のリーダーでありフォーの母親であるイブリンは兵隊を導入し、フェンスを超えさせないよう封鎖体制を敷いた。

トリス、彼氏のフォー、兄ケイレブ、女友達クリスティーナ、やなやつピーター (「セッション」のマイルズ・テラー) たちは兵隊の追手を回避してなんとかフェンスを乗り越えると、そこには「遺伝子繁栄推進局」なる集団が統括する、緑豊かな街が存在した。

彼らはシカゴ全域を監視する技術をもっていて、トリスたちの行動を前々から監視していたという。遠い昔、政府は「傷ついた遺伝子 = 損傷者」が問題を引き起こすと考え、人類の遺伝子修正を試みたが、それが発端となって戦争が起きてしまった。政府はシカゴを実験台にし、トリスのように遺伝子に損傷がないとされる「純粋者」を増やし、彼らの遺伝子によって遺伝子の欠陥を克服しようと考えていた。また、トリスの母はこの遺伝子繁栄推進局に育てられていたことを知り、推進局に協力することにした。

一方、推進局の意向に不信感を抱くフォーは、トリスを引き留めようとする。さらに、イブリン率いる無派閥と、「平和」の派閥が全面戦争に突入しようとしているのを知り、フォーはシカゴに戻ろうとする。

推進局の飛行船でシカゴに戻ることになったが、推進局長の側近である責任者マシューが、フォーに「この船はシカゴに行かない、きみを暗殺する罠だ」と伝える。マシューのように局長の方針に賛同できないメンバもいることが分かる。フォーはマシューとともに機内の兵士を倒し、シカゴへ向かう。

その頃、「やなやつピーター」は、局長から取引を持ちかけられていて、イブリンに「市民の記憶を消す薬剤」を手渡していた。一連の事態を知ったトリスは、局長がシカゴ市民の記憶を消して利用しようとしていることを悟り、シカゴに急行する。フォーを救い出し、すんでのところで市民の記憶を消す薬剤の散布を食い止めた。

トリスはシカゴ市民に対し、「派閥を超えて一致団結し、外の世界と戦わねばならない」と訴えかけた。しかし局長は、その様子を監視しているのであった…。

3作まとめて感想

Netflix でなんとなく見つけて観始めたら、CG が多くてまぁまぁ面白かった。原作小説もヒットしたらしく、「悩み多きティーン」の共感を得られそうなストーリーだった。

「セッション」のマイルズ・テラー演じるピーターが、毎度裏切るパターンで、コイツの行動原理がイマイチしっくりこなかった。「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴートは、妹トリスのやり方と合わなくて1作目後半からだいぶ嫌われてる演出だったが、それもどうなの、と思ったり。非常事態の SF な舞台なだけに、「現代のティーン」っぽいトリスの浅い性格描写が気になった。多分アラサーのオッサンが観てること自体が間違ってるんだろうけど。

CG の質は良くて、2作目の VR ゲームを楽しむターンなんかは特に「インセプション」みたいで面白かった。

3作目の邦題は「Final」と銘打たれているが、当初は3作目が前・後編に別れる予定だったみたい。そのハリポタ的な手法が批判を食らい、さらにテレビドラマになるとかならないとか揉めて、結局2019年現在も「Final」の後のストーリーは映画化されていない状態。

ココまで観ちゃったので、ちゃんと結末を描いた最終作も観たいなぁーと思ったり。

映画「Zero Dark Thirty ゼロ・ダーク・サーティ」を観た

2012年の映画。オサマ・ビン・ラディン殺害に至る経緯を、CIA 分析官の視点で描いた作品。だからタイトルは「深夜0時30分」なのね (捕獲・殺害作戦の決行時間帯)。

本作の主人公は、CIA の女性分析官であるマヤ (ジェシカ・チャステイン)。ほとんど彼女が一人でゴリゴリ調べ上げてビン・ラディンに辿り着いた、的なシナリオになっているが、本作はフィクションなので、事実を基にしたエピソードがあるのかもしれないし、監督の妄想かもしれない。

監督は「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー。ハート・ロッカーの時も正確性に欠けた描写が目立つと酷評されていたが、本作も「女性が理想に思う強い女性」を描きたいがための、事実と異なる演出が多そうだなと感じた。一部では政府によるプロパガンダではないかとすら言われてる。キアヌ・リーブスが出てた「Point Break ハートブルー」は面白かった監督だけに残念。

面白くなかったワケではないけど、実際の出来事がベースになっているのに多分にフィクションが含まれているので、何を見させられているんだろう、という気分になってきてイマイチ乗り切れない。「実際の出来事をベースにしたフィクション」ってリスク高いんだなと思った。

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